漢字の成り立ち(象形・会意・形声)
私たちが毎日使っている漢字には、ひとつひとつに「生まれた理由」があります。 ただ意味もなく形を決めたのではなく、「こんなことを伝えたい」「こんな物を表したい」という思いから作られました。 漢字の成り立ちを知ると、読み方や意味を覚えやすくなり、漢字がもっと身近に感じられると思います。 漢字の成り立ちは大きく分けて 象形(しょうけい)・会意(かいい)・形声(けいせい) の3つがあります。 ここでは、それぞれの特徴を、見ていきましょう。
象形文字(しょうけいもじ)
絵から生まれた漢字
象形文字は、もともと絵だったものが、少しずつ今の形になった漢字です。
昔の人は、身のまわりにあるものを絵にして、それを文字として使い始めました。
例:
「山」は、山のとがった形をそのまま絵にしたもの
「川」は、流れる水の形を3本の線で表したもの
「木」は、木の幹と枝をそのまま描いたもの
すごくシンプルな形になっていますが、よく見ると元の絵の名残が見えてきます。
象形文字は、形から意味を想像しやすいのが特徴です。
「これは何の形かな?」と考えながら見ると、覚えるのが楽になります。
会意文字(かいいもじ)
意味を組み合わせてできた漢字
会意文字は、2つ以上の漢字の意味を合わせて、新しい意味を作った文字 です。
絵を描くのではなく、「この漢字とこの漢字を合わせたら、こんな意味になるよね」という考え方で作られました。
例:
「休」は、「人」と「木」を合わせて、「木のそばで人が休む」→「休」
「林」は、「木」が2つで「林」
「森」は、「木」が3つで「森」
このように、会意文字は 部品の意味がそのまま漢字の意味につながるので、理解しやすいのが特徴です。
「この漢字は、どんな意味の組み合わせかな?」と考えると、意味が自然と頭に入ってきます。
形声文字(けいせいもじ)
意味と読み方を分担して作られた漢字
形声文字は、漢字の成り立ちの中でいちばん数が多いグループです。
全体の7~8割が形声文字の分類だと言われています。
形声文字は、
意味を表す部分(形)
読み方のヒントになる部分(声)
の2つを組み合わせて作られています。
例:
「湖」は、「さんずい」+「胡(こ)」
「時」は、「日(時間に関係)」+「寺(じ)」
このように、意味の手がかりと読み方の手がかりがセットになっているのが形声文字の特徴です。
形声文字を知っていると、知らない漢字でも「さんずいがあるから水に関係していそう」「この部分は"こう読む"ことが多いな」
と、読み方や意味を推測できるようになります。
まとめ
成り立ちを知ると漢字がもっと楽しくなります。
漢字は、ただの記号ではありません。昔の人が「どうすれば伝わるだろう」と考えながら作った、意味のある形です。
・象形文字.......絵から生まれた
・会意文字.......意味を組み合わせた
・形声文字.......意味と読み方を分担した
この3つを知っておくと、漢字の形にも理由があることがわかり、覚えるのが楽になると思います。
あなたがこれから出会う漢字にも、きっとそれぞれの物語があります。成り立ちを知りながら、漢字の世界を色々と調べてみてください。